わにさん、わっ!

いなさこどもの森

2016年07月17日 21:00

月刊「こどものくに たんぽぽ版」7月号です。


松山円香/作・絵 すずき出版/発行 370円(税込)

川で釣りをしているこわにさん。
大きなわにさんが、後ろからそーっと近づいて

  わにさん わっ!
  こわにさん どっきり。

驚かして喜ぶわにさんと、おどろいて釣り竿を川におとしたこわにさん。

  わにさん にっ!
  こわにさん がっかり。

  こわにさん しょんぼり
  わにさん あっ。

最後まで、感嘆詞と副詞で構成された絵本です。

先月、H保育園で3歳児に読んだときのこと。
半分くらい読んだあたりから
  わにさん えーっ!
    こどもたち、「えーっ」
  こわにさん びっくり
    こどもたち、「びっくり」
と、読んだあとに同じ言葉をくり返してくれるようになりました。

どの子でも同じような反応があるのかなと
先日は、US幼稚園で4・5歳児に読んでみたところ、復唱はありませんでしたが、子どもたちの反応を見ていた園長先生あとで教えてくれました。
読んでいるわたしには聞こえないくらいの小さな声で「かわいい」と、しみじみとつぶやいている女の子がいたそうで、しかもページをめくる度に二度三度と。どこのどの場面がそんなにかわいいと感じたのかなあ。

もちろん同じような反応を見せる場合もあるけれど、そんな中でもたったひとりだけみんなと同じでない反応をする子もいるし、年齢によっても違うし、こどもたちの反応はそれぞれさまざまで、どんな世界がぐるぐる渦巻いているのか、頭の中を覗いてみたいぞ。

先月の配本でしたが、まだ在庫ありますよー。




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